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帝王切開について

現在の日本では、5人に1人が帝王切開で出産すると言われるように、帝王切開が必要になる場合があります。 当院では手術設備を整えておりますので、必要と判断した場合には速やかに手術を行うことができます。
原則、麻酔は脊椎クモ膜下麻酔と硬膜外麻酔で行いますので、赤ちゃんの泣き声を聞くことができます。

帝王切開には2パターンがあります
1. 予定帝王切開
予め帝王切開の日時を決めて、予定された日に実施する帝王切開。
2. 緊急帝王切開
お母さんや胎児の状況によって、急遽行う帝王切開。

皮膚の切開方法について

帝王切開には下腹部の正中を縦に切る「縦切開」と下腹部を横に切る「横切開」の方法があり、それぞれメリット / デメリットがあります。 腹部は腱が縦に走っており、縦切開の方が自然で出血も少なく、手術時間も短時間(約35分)で終了します。しかしケロイドができやすく、傷跡が比較的目立つとされています。
横切開は恥毛のすぐ上(恥骨上2~3横指)を切開するので、傷跡が目立ちにくいというメリットがありますが、手術時間がやや長くなります。(約50分)

当院では原則として、傷跡が目立たない横切開を推奨しています。
ただし、緊急時で一刻も早く胎児を娩出しなければいけない場合や、前回出産時に縦切開で出産されている場合は縦切開となります。
(下記画像は切開のイメージ図です。)

横切開
横切開

手術時間:約50分
傷跡:目立ちにくい

縦切開
縦切開

手術時間:約35分
傷跡:比較的目立つ

術後の肥厚性瘢痕、ケロイドの予防

帝王切開の傷跡は放っておくと約34%が肥厚性瘢痕、ケロイドになります。当院では術後の創部ケアに、1ヶ月健診でスキントンテープをお渡ししています。 しかしテープかぶれがひどい方には、院内でシリコンゲルシートを販売しています。

Lady Care(レディケア)の特長

帝王切開開胸・開腹手術などの切開手術、腹腔鏡手術の創傷の保護、皮膚の異常な盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)の予防を目的として開発されたシリコンゲルシートです。

  • 傷跡に直接貼るだけで簡単
  • 洗って繰り返し使用できる(約2ヶ月)
  • 無色、透明

赤ちゃんとの面会について

手術は脊椎クモ膜下麻酔で行い、お母さんの意識もあるため赤ちゃんの産声を聞き、赤ちゃんと対面することができます。
出生後インファントウオーマーで診察し、状態が安定したのを確認した後、お母さんの顔付近に連れてきて、一緒に写真や動画を撮ることが可能です。

帝王切開の適応について

予定帝王切開
  • 既往帝王切開
  • 骨盤位
  • 子宮筋腫核出術の既往
緊急帝王切開
  • 胎児機能不全
  • 分娩停止 など